ポロン♪ポロン♪
「千尋、千尋。もうすぐだよ」
千と千尋は音楽が本当にすばらしいです。音楽の効果で物語に入り込みます
「住んで都にするしかないさ」

転校になり、現実を受け入れられないようです。花束を離さないのは、過去にすがって離さない心情からです。無気力でこれからのことを考えたくないという感じでしょう。
「ほら、あれが小学校だよ。千尋、新しい学校だよ」「けっこう綺麗な学校じゃない」「前の方がいいもん・・・」
千と千尋は作品の始まりが一番好きです。
「あなた、ずーっとにぎりしめてるんだもの。お家についたら水切りすれば大丈夫よ」「初めてもらった花束がお別れの花束なんて悲しい」「あら、この前のお誕生日にバラの花束をもらったじゃない?」



森の入り口で止まります。普通はここで引き返しますが・・・
鳥居は人間社会と神の領域の境目、入口です。ここで引き返していれば・・・
「あれ?道を間違えたかな。おかしいな」「あそこじゃない、ほら」「ん?」「あの隅の青い家でしょう」「あれだ。1本下の道を来ちゃったんだな。このまま行っていけないかな?」「やめてよ、そうやっていつも迷っちゃうんだから」

両親の過ちの一つ目です。車はアウディですね。いい車なんでしょうが、私にはどうしても買えない車です。割と裕福な家庭ということですね。車を描くのは、そこそこ大変です。何度も描いていると、また車か・・・という気になります。
車の後ろの景色が空き地ばかりなので、ニュータウンとか新興住宅地のような、田舎がこれから開けていくような場所に引っ越したみたいです。
「ちょっとだけ、ねっ」「あの家みたいの何?」「石の祠、神様の家よ」「お父さん、大丈夫?」「まかせとけ。この車は四駆だぞ」

千尋が大丈夫?と言うとおとうさんがこの車は4駆だぞと言います。千尋は(こんなとこ来て大丈夫?)と言っているのに、車の心配じゃないですね。お母さんは涼しい顔です。
ガタガタ 「わっ、わつ」「千尋、座ってなさい」

座ってなさいとお母さんが言いますが、お母さんも、お母さんですね。(もし事故になったら危険だから座ってなさい)危険を承知で黙認。 少し変わってるお似合いの両親かもしれません。千尋のこの顔は両親にびっくりしているのかもしれない
ふと、通り過ぎる森の中に、不自然な物があることに気づきます。

この絵は動いている側から見た景色ですが、木の輪郭をぼやけさして、動きを表現してます。

「あなた、いい加減にして!」

ものすごい入り込んでるおとうさん。何言っても聞いてなさそう。


やっと、正気に戻るお父さん。次の車検は12月になってます。それいるっ?って思いながら描いています。お母さんはビックリし過ぎて、何も言えません。人間って、本当にビックリすると声も出ませんものね。
キッー!!


「なあに、この建物?」「門みたいだね」


車のサイドミラーにも絵が描いています。こういう描写は動画を見ているとわからない部分です。

「ここ嫌だ。戻ろうお父さん」「なんだ、怖がりだな、千尋は」「ね、ちょっとだけ」「引っ越しセンターのトラックが来ちゃうわよ」「平気だよ、カギは渡してあるし、全部やってくれるんだろ」
「そりゃそうだけど・・」

千尋は慎重なタイプですが、これはお父さんがアクティブ過ぎる性格だから、その反動でしょうか。何かを感じて嫌だと言いますが。
「いやだ。私行かないよ!。戻ろうよ、お父さん」「おいで、平気だよ」「私行かない!!」

「あっ」「千尋は車の中で待ってなさい」

好奇心旺盛なご両親です。普通は子供が先走るものですが、どちらかというと子供と大人が逆ですね。どこまでも失敗するまで突き進むご両親に、千尋はお気の毒という感じです。全部両親の悪い部分の責任を負って、大変な目にあうのに、無邪気というか・・・・2人で行くから待ってなさいと言われる千尋
「おかーさーん、待ってー」「千尋、そんなにくっつかないでよ。歩きにくいわ」

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「ここどこ?」「あっ、ほら聞こえる」「ん?」「電車の音!」「案外駅が近いのかもしれないね」「行こう、すぐわかるさ」

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こういうシーンも綺麗に描かれています。風景は風景専門の画家さんが描いているらしいですね。たしか。自然は描くのが難しいです。山やこういう草原は原画の通りには描きません、というより、そんなのは無理だからです。自分の想像で描いて、原画はおおまかに参考程度にします。だからこういう絵はしんどいのです。想像で描くのはしんどいです。どれだけ複雑な建物でも、そのまま描けばいいのですから、その方が楽だったりします。
「こんなところに家がある」「やっぱり間違いないな。テーマパークの残骸だよ、これ。90年ころにあっちこっちでたくさん計画されて、バブルがはじけてみんなつぶれちゃったんだ。これもその一つだよ、きっと。」

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「えっ~まだ行くの?お父さんもう帰ろうよ」「ねっー!!」と千尋が言うと、ブアッーと風が吹きます。警告ですか
「お母さん、あの建物うなってるよ」「風なりでしょ。気持ちいいとこね。車の中のサンドウイッチ持ってくれば良かった」
「ふん?なんか匂わない?ほら、うまそうな匂いがする」「あら、ほんとね」「案外まだやってるのかもしれないよ、ここ」
「千尋、早くしなさい」「待ってぇー」
生あるそうです
「こっちだ!」「あきれた。これ全部食べ物屋よ」「誰もいないね」「あそこだ!」
飢えと食う会・・・どっちも?
「こっち、こっち」
こういう料理って、台湾風なんでしょうか?何かの皮で包んでいますね。
この大量の料理はこれから団体客が来るための仕込みだろうから、黙って食べたら怒られるぐらいではすまないよね。という風には考えないのでしょうか。
金さえ払えばいいんでしょという、一番人を怒らせる人です。
そんな人いないよ。という風に思いますが、いますからね。ごく稀に。
「わあ、すごいわねぇ」「すいませーん、どなたかいませんかー?」「千尋もおいで。おいしそうよ」
千尋は首を振り、完全に引いてます。あきれて遠くから離れて見てます。
「すいませーん」「いいわよ、そのうち来たらお金払えばいいんだから」「そうだな。そっちにいいやつが・・」
何でそうなる・・・包丁刺さってる店で、勝手に料理食べるって、すごい度胸ですね。
私なら、絶対嫌です。事件になりますよ。これも警告なんでしょうね。
「これ、なんていう鳥かしら。おいしい!千尋、そっごくおいしいよ」「いらない。ねえ、帰ろうよ。お店の人に怒られるよ」
「大丈夫。お父さんがついてるんだから。カードもサイフも持ってるし・・」「千尋も食べな。骨まで柔らかいよ」
「からし」「ありがとう」「おかあさん!おとうさん!」
あきらめて行ってしまいました。可哀そうに、きっと千尋はまともな人間になっていくことでしょうね。がんばれ千尋
この場面、描くのが大変そうで、やめようかと思いましたが、ここでやめたら千と千尋を描く意味がないと思い描くことにしました。
これもしんどかったです。しんどくない絵はほとんどないのですが
ジブリスタッフはよく描きましたよ。ご苦労様です。
「変なの」
ガタガタ
ザッー
ゴッー
「電車だ」
やっとハクが登場して、自分も力尽きました。少しばかりの休憩が必要です。
ここまで映画開始から約10分。120分の作品なので、12巻で終了となるはずです。
1巻終了 2巻につづく
これまでに10枚の絵を描きました。
場面では50場面ぐらいです。
期間は3か月ぐらい?
物語はまだまだ続きますが、千と千尋は一旦休止します。
製作者より
1枚の紙に4つ~6つのシーンを描きます。
それを編集してこの漫画を作っています。
この絵を物語の最後まで描くと約120枚になります。
10年かかるかも知れませんが、最後までやり遂げるつもりです。
ジブリと宮崎監督に最大限の敬意を表し、
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