私もジブリの絵を描きたいとか、他の絵を描くににしても、大事なポイントは共通しています。1点だけ教えるというとおこがましいですが、お教えいたします。
まず大事なのは基準点を見つけるということです。
どういうことかと言うと。
例えば、この絵を描くとして、このおばあさんの顔ですが
鉛筆の先が顔の縦の長さの半分ぐらいだとすると、そこを基準にして輪郭を決めればいいのです。
どんな絵でも、真ん中を見つけて、そこに基準を置くというのがポイントになります。
この基準があれば、かなり正確に描けるようになると思います。
真ん中に目測できる線が何もないという絵もあります。それが難しい絵になります。例えば猫の恩返しのハルちゃんの顔みたいな線の少ないあっさり顔です。
反対に描きやすさでいえば湯婆婆は線が多い、濃い顔なので描きやすい顔です。
ざっくり描いて、どんどん修正しながら描き直す。
いきなり完璧に描こうとしないことです。そんなことはできませんから。
描き出しはこんな感じから。位置と大きさを合わせるために、ざっくりと描く。
これは1枚に5場面を描いた物です。たまたま綺麗に収まっています。
絵を描くのに、魔法のような簡単に描けるやり方はないと思います。
たくさん描くときっとうまくなります。
パソコンの画面は正面にあり、顔を上げて見ます。それを記憶して下の紙に描くのですから、おかしい絵になって当然です。そのおかしい部分を修正していきます。
おかしいと思ったら思い切って、消すことをためらわないことです。
消しては修正。消しては修正。この繰り返しです。
絵を描くのは技術というより、むしろ精神の集中のほうが大切です。
どう見ても線が見えない時があります。そういう時は休憩する。見えない時に見ようとしてもむだですので。
心をクリアにして、集中力が増せば、線がはっきりと見えるはずです。
私も1場面描くだけで時間は掛かります。
(現在では1場面が3~5時間)
実際には亀のように地道で気が遠くなる作業なのです。