地面に降り立った場所は
ザパーン。打ち寄せる波に洗われる海岸線でした。
水平線にはたくさんの帆船が見えます
こういう絵が本当に難しい。線がはっきりして、色もこれというのがわかるものは簡単です。着色だけで描く絵は難しい。
色の使い方にはいつも悩ませられます
丘に上がり周辺を見渡す。キリコもサギも見当たらない。
しかし、門のような物が見える。
崖を降り
丘を下り
見えていた門までやって来ました。そこには何か文字が見えます
難しそうな絵ほど簡単で、簡単そうな絵ほど難しい。
これは簡単な方です
「我を学ぶ者は死す・・・・・」
何かの警告のようです。後ろには何かが迫ってきていますが眞人は気づいてはいません
石の奥に何かを感じ凝視します
その時、後ろでギャーという叫び声。振り返ると
ギャー ギャー
バタ、バタ、バタ・・「はっ!」 ガシャーン!!
バタ、バタ、ガシャン、ガシャン
ペリカンが「行こう。行こう」「喰いに行こう」
意味は今のところ不明です。宮崎監督ワールドということで・・
ガシャンと衝撃で門が開きます
ドタ、ドタ!バタ、バタ!
我慢、我慢とつぶやきながら、どんな絵でも逃げはすまい。
原画はまったく手抜きされておらず、1羽、1羽ちゃんと描いていました。こんな絵を何枚も何枚も描くなんて、普通でない
「行こう 喰いに行こう」「タテ」 「アルケ アルケ」
ザッパン ザッパン
「誰かが墓の門を開けた!」
キリコの声は柴咲コウですが、良かったですね。老人のキリコも若いキリコもうまくやっていました。
ダッダッダッダ・・・・
「戻れ!鳥ども!」
これキリコ・・・あのばあさんが宝ジェンヌみたいになってます。転生して過去に戻ったようです。
以前から思ってましたが、宮崎先生の描く老人はひどい顔の人が多い。ハウルのソフィーなんか鼻が大きくて、そんなに歳をとっても変貌しないでしょと思ってました。ですが鼻って歳をとって大きくなる人も多いみたいで、少し大げさに描いていますが間違いではないようですね。
バチバチ!!
ブォーン、ブォーン ギャー、ギャー
ギャー! ギャー! バタ、バタ
バタ、バタ ギャー! ギャー!
この絵1枚でたぶん4~5時間ぐらいです。
カシャン
「ん・・・ん」
「立て!」厳しい口調で言います。老人のキリコとはまるで違う人間のよう
「来い」
威圧的な怖い言い方です。
「来い!・・・・・・墓の主が起きるぞ」
「ここに並べ」 ヒュン
シュルシュル バチバチ
シュワー
「行った」「そのまま下がれ・・・・・後ろを見るな!」
描いております故、しばし、待たれよ