お待ちしておりましたぞ。
バサバサ。ヒラリ
「ご案内しましょうぞ」
「罠ですよ。罠」「わかってる」
「わかってるって・・・」
書庫のような場所を抜けて大きなホールに入ります。
奥には誰かが横たわっており、サギは舞台役者のようにお辞儀をします。
「ど~ぞ。あなたの母上です。」「もっと近寄って確かめてはいかがですか?」
薄ら笑いで、意地悪そうに言うサギ。
夏子の大叔父はヨーロッパ系の人です。ですから夏子のおじいさんかおばあさんもそうなります。夏子やひさこが日本人とは少し違う雰囲気なのはそのせいです。
「かあさん」
「かあさん。かあさん」
「かあ・・・」ブニュ
「はぁ、はぁ」
ドロドロ
溶けてしまいます。
この作品はとても凝った絵で大変ですが、この先もっと大変になります。狂気を感じるというか、全力で描いた渾身の作品です。この作品の映像の良さを少しでも再現できるように、全力で描いていますが、動画はもっとすごいのです。このHPを見て、動画も見たくなっているのなら、鑑賞できるその日を楽しみにしていてください。
サギ「あー、おしいことをしましたな。いいできだったのに。さわらなきゃ、もっともったんだ」
眞人「どうしてこんなにひどい事をする」
床の色は色鉛筆で途中まで塗っていましたが、指が壊れるのでカラー筆ペンで着色しました。
「なんならもう一度作ってあげましょうかね」
「やめろ!!母さんを汚すな!!」
「怒ったかい?おいらの心臓はここだよ。たった一本の矢だ。よーく狙いな」
「その後はおいらの番だ。生意気で噓つきのお前の赤く腫れあがった心臓をプチンと嚙み切ってやる。」「弱虫め。こいよ!!」
ブシュ!!
アオサギ目掛けて矢が放たれる。
シュパッ・・・ 「下手くそめ」
サギをかすめるが外れる矢。しかし・・・
ヒュー・・・・・・・・・ヒュン
ヒュー
「あっ?」「あっ!!」
「うわっ」
「ついてくるな!」
「いかん!!おいらの抜け羽だっ!!」
バシッ!!
ドテッ・・カンッ!!
ヒュルヒュル・・・
ズンッ!!「うっ・・・・大変だっ・・・」
「当たった!おみごと!!」「矢が勝手に飛んで行ったんだよ」
色鉛筆での着色は時間がかかり過ぎるのと、表現を広げるためにアクリル絵の具で背景を描いています。絵の具は小学校で使った数十年前ぶりなので、これからうまくなれればと思います。
細かい部分は色鉛筆で、ベタ塗りや自然の風景などは絵の具になると思います。もっといい絵を描きたいのでいろいろやってみようと思います。
パタパタ・・・・・・パタ
ヘな~
「いかん!こりゃ※風切りの7番だ!大変だ!」「何てことをするんだ!!」
※風切り羽根は翼の先の羽。鳥はそれがないと飛べない。とても需要な羽。風切り羽根の7番目の羽根のことを指しているようだ。
「どっわっはっはっあっあっ」涙を流しながら大笑い
「笑うな!」
「おいらの恐ろしさを見せ・・・
「お手柔らかにっ・・・」
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「それは止めましょう」
「夏子さんはどこだ!!」
「坊ちゃん・・こんなやつ串刺しにしてください!!」
キリコばあさんはもうろくじじいとか串刺しにしてくれとか過激な言動が昔の人らしくおもしろいところです。キリコさんの服を覚えていてください。その意味はのちほど・・・
サギ「おみごと。ところで旦那はどうやっておいらの弱点を知ったんだい?」
眞人「今、お前が教えてくれたんだ!風切りの7番!」
サギ「おい!しまった!独り言が多くていけねえや」
眞人「夏子さんのところへ案内しろ!」
サギ「行かねえほうがいいと思いますがね?」
その時、上から1厘のバラが落ちてきます。
パリーン。床に落ちるとガラスのように割れてしまいます。
塔の上を見ると
「愚かな鳥よ。お前が案内者になるがよい」
あの塔は私たちの母の大叔父様が建てたものです。
夏子の言う失踪した大叔父にちがいありません
「しょうがねえなぁ」「後悔しても知りませんぜ」
ズブズブ・・・「ご武運を」・・ズブン
ズブズブ・・・「あ、ああ・・・あたしゃ嫌だ」「いやだ~」
嫌がるキリコさんも巻き添えになって
地獄へと落ちていきます
正月に一気に描いたので、色の塗り忘れとか、まずい絵があります。それも一興だと思ってください。ここまでのHPのほぼすべての絵は去年1年で描いたものになります。これからもいい絵が描けますようにさらに腕を磨きたいと思います。
これにて4巻を終了とします。5巻は「キリコさんですよね?」に続きます。
このHPは暗闇を照らすジブリの明かり
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