お待ちしておりましたぞ。
バサバサ。ヒラリ
「ご案内しましょうぞ」
「罠ですよ。罠」「わかってる」
「わかってるって・・・」
書庫のような場所を抜けて大きなホールに入ります。
奥には誰かが横たわっており、サギは舞台役者のようにお辞儀をします。
「ど~ぞ。あなたの母上です。」「もっと近寄って確かめてはいかがですか?」
薄ら笑いで、意地悪そうに言うサギ。
夏子の大叔父はヨーロッパ系の人です。ですから夏子のおじいさんかおばあさんもそうなります。夏子やひさこが日本人とは少し違う雰囲気なのはそのせいです。
「かあさん」
「かあさん。かあさん」
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